韓国のサムスン電子は、最新スマートフォン「Galaxy S26」のデザインについて、縦型に配置されたカメラをブランドの「中核的な特徴」と位置づけていると発表しました。一方で、専門家からは、このデザインが利便性や最新規格への対応において課題となっているとの指摘が出ています。
サムスン電子のモバイルデザイン部門の幹部は、今月行われたインタビューの中で、「Galaxy S26」のデザインについて言及しました。端末の角の丸みなどの造形を高く評価したうえで、縦に配列された3つのカメラについて「Galaxyシリーズの中核的な特徴である」と説明したということです。
同社は現在、折りたたみ式端末を除くほぼすべてのスマートフォンにおいて、この共通のデザインを採用する戦略をとっています。これにより、ブランドの認知度を高め、独自性を確立するねらいがあるとしています。
しかし、専門家や利用者からは、この共通化されたデザインに対する課題も指摘されています。例えば、1100ドル(約17万500円)の最上位機種と、その半額程度となる普及価格帯の機種との間で、外観の違いが分かりにくくなっているということです。また、アメリカのアップルなど競合他社も類似したカメラ配置を採用し始めていることから、デザインの独自性が薄れつつあるとの見方もあります。
さらに、機能面での影響も懸念されています。背面のカメラが出っ張っていることにより、机などの平らな場所に置いた際に端末が不安定になる問題が指摘されています。アメリカのグーグルが展開する500ドル(約7万7500円)の「Pixel」シリーズなどでは、カメラ部分の形状を工夫することでこの問題を解決していますが、サムスンの端末では依然として課題が残っているということです。
また、最新のマグネット式ワイヤレス充電規格である「Qi2」に対応するアクセサリーを使用する際にも影響が出ています。一番下のカメラレンズが干渉し、カードケースや充電器などが正常に装着できないケースがあるということです。
サムスン電子は、ブランドの象徴としてのデザインを維持する方針ですが、市場からは、新しい技術規格や利用者の利便性に配慮したデザインの見直しを求める声も上がっています。
