韓国のIT大手サムスン電子は、アメリカにおいて、自社のスマートフォン向けメッセージアプリ「サムスンメッセージ」のサービスを2026年7月に終了し、グーグルが提供する「グーグルメッセージ」へ移行すると発表しました。
サムスンによりますと、サービス終了後は、緊急通報やあらかじめ設定した緊急連絡先への発信を除き、「サムスンメッセージ」を通じたメッセージの送信ができなくなるということです。また、7月以降は自社のアプリストアからのダウンロードも停止され、一部の最新機種のユーザーはすでにダウンロードできない状態となっています。
今回の措置は、基本ソフト「アンドロイド12」以降を搭載した端末のユーザーが対象で、それ以前の古い端末には影響しないとしています。サムスンは、アプリ内の通知や画面上の指示を通じて「グーグルメッセージ」への移行を案内する方針です。また、基本ソフトが「アンドロイド14」以降の端末では、移行後に「グーグルメッセージ」のアイコンがホーム画面に自動的に配置されるということです。
また、サムスン独自の基本ソフトを搭載したスマートウォッチでも同アプリのサービスが終了します。過去のメッセージ履歴をさかのぼって確認することはできなくなりますが、新たなメッセージの閲覧や送信は引き続き可能だということです。
さらに、2022年以前に発売された端末では、アプリを切り替える際に、高機能なメッセージ規格である「RCS」の通信が一時的に途切れる可能性があるとしています。ただし、双方が「グーグルメッセージ」に移行すれば通信は再開され、従来のショートメッセージなどは移行期間中も利用できるということです。
サムスンは、メッセージアプリをグーグル製に統一する戦略について、AI=人工知能を活用した詐欺対策やスパムフィルターによる安全性の向上、異なるOS間での高画質な画像や動画の共有、さらに生成AI「Gemini(ジェミニ)」を用いた文章作成支援など、ユーザーの利便性が大幅に向上するためだとしています。スマートフォンやタブレット、スマートウォッチなど、複数の端末間でスムーズにメッセージを引き継げる機能も強化される方針です。
