韓国のIT大手サムスン電子は、スマートフォンなどを3台同時に充電できるワイヤレス充電器「Wireless Charger Trio」の販売を、自社のウェブサイトで再び強化すると発表しました。一方、利用者の間からは充電時の位置合わせが難しいといった声が上がっており、最新の磁石式規格への対応が課題となっています。
サムスン電子の公式ウェブサイトによりますと、新たに掲載された「Wireless Charger Trio」は、価格が90ドル(約1万4000円)で、2つのQi規格対応充電パッドと、スマートウォッチ「Galaxy Watch」用の充電スペースを備えています。この製品は2020年ごろに初めて発売されたもので、ウェブサイト上では新製品として扱われているものの、ハードウェアの更新は確認されていないということです。
充電速度は同社のスマートフォンで最大15ワット、その他の端末で7.5ワットとなっており、現在の基準では比較的遅い仕様となっています。また、同社のウェブサイトにおける利用者からの評価は平均2.6にとどまっています。レビューの中には、充電器とスマートフォンの位置合わせが難しいという意見や、最新の機種ではカメラの突起が干渉して充電器に密着しないという指摘が寄せられているということです。
現在、ワイヤレス充電の分野では、磁石を使って位置を正確に合わせる最新規格「Qi2」が普及しつつあります。しかし、サムスン電子は最新のスマートフォン端末において、この磁石式規格の採用を見送る方針を維持しています。専門家からは、同社のワイヤレス充電に関するエコシステムは複雑化しており、市場に他の選択肢が増える中で、従来製品の販売には厳しい見方もあるとしています。
