韓国のIT大手サムスン電子は、今年の夏以降に提供を予定しているスマートフォン向けの次期システム「One UI 9」について、新たな機能の開発を進めているということです。最新の開発状況から、端末同士を近づけてデータを共有する機能や、独自のAIアシスタントを活用するための機能が導入される見通しであることが分かりました。
IT専門メディアの報道によりますと、サムスンは最新のテスト版システムを「Android 17」を基盤にして構築しているということです。このシステムを搭載したスマートフォン「Galaxy S26」では、「タップして共有」と呼ばれる新しい機能の詳細が確認されました。
この機能は、端末の背面同士を近づけることで、簡単にデータのやり取りができるというものです。写真や動画のアプリを開いた状態で端末を近づけると、選択したファイルが送信されます。一方、ホーム画面を表示した状態で近づけると、電話番号やメールアドレスなどの連絡先情報が共有される仕組みだということです。
機能を利用するためには、双方のスマートフォンのロックが解除されている必要があります。端末を近づけたあと、データを受け取る側が画面上で承認することで、転送が完了するとしています。
アメリカのグーグルも現在、同様の機能を開発しているとされています。これにより、サムスンの「Galaxy」やグーグルの「Pixel」など、異なるメーカーの端末間でもスムーズにデータを共有できるようになる見通しです。
さらにサムスンは、「One UI 9」において、独自のAIアシスタント「Bixby(ビックスビー)」をホーム画面から簡単に利用できる新しいウィジェットを開発しているということです。文字入力や音声による指示で、AIと円滑にやり取りできるようになります。
サムスンは今年、AI検索エンジンの「Perplexity(パープレキシティ)」と提携するなど、AI分野での競争力強化を図る方針です。グーグルが提供するAI「Gemini(ジェミニ)」が普及するなか、独自のAIアシスタントの利便性を高めることで、利用者の獲得を目指す狙いがあるとみられます。
次期システム「One UI 9」は、今年後半に正式に提供が開始される予定です。今後発表が見込まれる折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Z Fold 8」や「Galaxy Z Flip 8」に、最初に搭載される見通しだということです。
