インドの複合企業リライアンス・インダストリーズ傘下の動画配信サービス「ジオ・ホットスター」は、アメリカのメディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの提携を拡大し、インド国内で動画配信サービス「HBOマックス」の提供を開始すると発表しました。
HBOマックスは、ジオ・ホットスターの既存の利用者に向けた追加オプションとして提供されるということです。料金は月額49ルピー(約78円)からとなります。このオプションを追加することで、「HBO」や「マックス・オリジナル」、「ワーナー・ブラザース」の映画やテレビ番組、さらに「DCスタジオ」などの作品が視聴可能になるとしています。アメリカでのHBOマックスの基本料金は月額10.99ドル(約1,700円)であり、インドでは大幅に低い価格設定となっています。
ジオ・ホットスターがIT専門メディア「テッククランチ」に明らかにしたところによりますと、利用者の既存の契約プランによって視聴体験が異なるということです。低価格のプランでは広告が表示される可能性があるとしています。現在のジオ・ホットスターの料金体系は、広告付きのモバイル端末向けプランが月額79ルピー(約132円)から、広告なしのプレミアムプランが月額299ルピー(約496円)までとなっています。
証券会社CLSAの最新の報告書によりますと、インドの動画配信市場は急速に拡大しています。安価なモバイル通信プランやスマートフォンの普及を背景に、月間アクティブユーザー数は全体で約14億5,000万人に達したということです。サービス別では、YouTubeが7億7,200万人で首位となり、ジオ・ホットスターが約3億9,000万人で第2位に続いているとしています。
一方で、主要都市以外での動画配信サービスの普及率は依然として低い水準にとどまっています。調査会社サード・ブリッジの推計によりますと、地方の中規模都市での利用率は23%から27%、小規模都市では7%から8%となっています。また、多くの利用者は直接契約ではなく、通信サービスなどとのセットプランを通じて動画配信サービスを利用しているということです。
今回のHBOマックスの導入により、インドの視聴者は新旧の多様な作品を楽しめるようになる方針です。具体的には、人気ドラマ「ユーフォリア」の第3シーズンや、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」の新作、DCスタジオの「ランタンズ」、さらに今後公開予定の「ハリー・ポッター」のドラマシリーズなどが配信される予定だとしています。
