アメリカのAI開発企業「スペースXAI」は、数週間前の株式上場後初となる最新のAIモデル「Grok(グロック) 4.5」を公開したと発表しました。
同社が公開したブログ記事によりますと、今回の最新モデルは、プログラミングやアプリ開発、事務作業、調査、文章作成など、業界が自動化を目指してきた一般的な業務全般に幅広く対応できるということです。
また、他社の主要なモデルと比較して「2倍のトークン(データ処理の単位)効率」を備えており、運用コストを抑えられるとしています。利用者の間でデータ処理にかかるコストの増加が課題となる中、実際の業務環境でもこの効率性が実証されれば、同社にとって大きな強みになるということです。
同社は、性能評価の指標も公開しました。最高水準にはわずかに及ばないものの、競合他社の最上位モデルに匹敵する競争力を示しているということです。
創業者のイーロン・マスク氏は、傘下のSNS「X」への投稿で、複雑で高度なタスク向けに設計されたアメリカのAI企業「アンソロピック」のモデル「Opus」を引き合いに出しました。
マスク氏は「テストプログラムで顧客から極めて高い評価を得たため、明日から一般向けに提供を開始する。Opusと同等のクラスでありながら、より高速で効率が高く、低コストだ」としています。
さらに「社内の評価ではOpusのバージョン4.7とほぼ同等だが、はるかに高速だ。性能、スピード、低コストの組み合わせが競争力の源泉だ」と強調し、独自の技術力で市場での優位性の確立を目指す方針です。
スペースXAIによりますと、新モデルの利用料金は、入力データ100万トークンあたり2ドル(約310円)、出力データが6ドル(約930円)としています。同社が主張する通りの性能が発揮されれば、極めて競争力の高い価格設定だということです。
比較として、「Opus 4.7」の料金は入力が5ドル(約780円)、出力が25ドル(約3880円)です。また、オープンAIのモデルは階層別の料金設定となっており、最も高額な「Sol」は入力が5ドル(約780円)、出力が30ドル(約4650円)である一方、最も安価な「Luna」は入力が1ドル(約160円)、出力が6ドル(約930円)となっています。
今週は各社による最新モデルの発表が相次いでいます。オープンAIも、最新かつ最も強力なモデル「GPT 5.6」を公開する予定です。このモデルは安全保障上の懸念から、これまでトランプ政権によって公開が制限されていました。オープンAIは、この新モデルを「これまでで最強のモデル」と位置づけています。
