スマートフォンに取り付けて使用できる小型の電子書籍リーダーが、SNSの過剰な利用を防ぐ対策として注目を集めています。製造元のXteink社は、利用者のデジタル習慣の改善に向けた新たな機器を展開していく方針を発表しました。
この端末「Xteink X3」は、電子ペーパー技術を採用した3.7インチの画面を搭載しています。スマートフォンの背面に磁力で装着できるのが特徴で、利用者がSNSを無意識に見続けてしまう「ドゥームスクローリング」を防ぐ効果が期待されているということです。
当初の販売価格は80ドル(約1万2400円)でしたが、現在は旧モデルとして69ドル(約1万700円)に値下げされています。また、同社は新たにタッチスクリーンとフロントライトを追加した上位モデル「X4 Pro」を99ドル(約1万5300円)で発売したと発表しました。専用の保護ケースも9ドル(約1400円)で提供されているということです。
この端末は、専用のアプリを持たないシンプルな設計となっています。充電には専用のマグネット式ケーブルを使用しますが、バッテリーの消費が非常に少なく、長期間の使用が可能だとしています。書籍データの転送はWi-Fi経由で行う仕組みです。
一方で、ソフトウェアの操作性に関する課題も指摘されています。標準搭載されているシステムは直感的ではないため、利用者の間では、有志が開発した無料のオープンソース・ファームウェア「CrossPoint」を導入する動きが広がっているということです。
さらに、著作権保護技術が施された大手電子書籍ストアのデータや、図書館の貸出アプリのデータには対応していません。しかし、著作権保護期間が終了したパブリックドメインの作品や、保護のかかっていない電子書籍データを読み込むことができるため、特定のプラットフォームに依存しない読書体験を提供するとしています。
スマートフォンに依存しがちな現代において、あえて機能を限定したこの小型端末は、利用者のデジタル習慣を見直す新たな選択肢として関心を集めているということです。
