IT関連企業の「Xthings」は、スマートホームの共通規格である「Matter」の認証を受けた初のAI搭載セキュリティカメラ、「Ulticam IQ V2」を新たに発売したと発表しました。Googleの生成AI「Gemini」を組み込み、映像の解析機能を大幅に向上させたとしています。
発表によりますと、このカメラの最大の特徴は、GoogleのAI「Gemini」との連携です。カメラ本体で人物や荷物、車両などの基本的な認識を行ったうえで、クラウド上のAIがそれらの出来事の文脈を解析するということです。これにより、断片的な短い映像を確認する代わりに、1日の簡潔な要約が生成されるとしています。
また、自然言語による検索機能も搭載されています。専用のアプリで「昨日、配達員が来た時の映像を見せて」などと入力するだけで、該当する映像を正確に抽出できるということです。企業側は、この機能が実現すれば、過去の映像記録の確認方法が飛躍的に進歩するとしています。
一方、クラウド上のAIに映像データを送信することから、プライバシーの保護も課題となります。これについて企業側は、高度な暗号化技術である「AES-256」を採用していると説明しています。さらに、定額制の有料サービスに加入しなくても、過去7日間の映像をクラウド上に無料で保存できるプランを提供する方針です。
このカメラは、カメラ機器に対応した最新の共通規格「Matter 1.5」の認証を受けています。しかし、現時点ではアメリカのIT大手アップルが提供するスマートホームのアプリが、この規格のカメラに未対応だということです。アップルはこれまでMatter規格の普及を主導してきており、専門家の間では、今後発表される基本ソフトのアップデートで対応する可能性が高いとみられています。
アップルによる正式な対応が始まるまでの間も、このカメラは標準的な通信規格である「ONVIF」などをサポートしているということです。このため、既存のローカルシステムや録画機器と連携して映像を確認することが可能だとしています。
