アメリカのIT大手アップルのティム・クックCEOが、スポーツ用品大手ナイキの株式を新たに約100万ドル(約1億5500万円)分追加取得したと発表されました。これは、アメリカの規制当局に提出された文書により明らかになったものです。
提出された文書によりますと、クック氏はナイキの株式2万5000株を、1株平均42.43ドル(約6576円)で新たに取得したということです。これにより、同氏が保有するナイキ株は合計で13万480株となりました。
クック氏は長年、ナイキの取締役を務めています。昨年12月にも、ナイキ株5万株を1株平均58.97ドル(約9140円)で取得していました。当時は、販売不振によりナイキの経営トップに対する市場の懸念が高まっていた時期にあたります。また、四半期決算の落ち込みを受けて、ナイキの株価が10%以上下落していました。
前回の株式取得は、経営に対するクック氏の信任を示すものとして市場に受け止められ、一時的に株価の下落に歯止めをかける要因となりました。しかし、その後ナイキの株価は再び20%以上下落し、現在はおよそ10年前の水準にまで落ち込んでいるということです。
今回追加取得された株式は、ナイキの発行済み株式総数14億8000万株のわずか0.009%に相当します。しかし、市場関係者の間では、クック氏がナイキの今後の事業戦略や将来性に対して、引き続き強い期待を持っていることを市場に示す狙いがあるとしています。
この文書が火曜日の取引終了後に公開されたことを受け、ナイキの株価は時間外取引でおよそ2%上昇しました。しかし、その後の取引では再び下落傾向にあるということです。
