ディズニーとGoogleの間でYouTube TVの契約を巡る交渉が続いている中、ディズニー映画がGoogleのサービスから利用できなくなったと発表しました。これにより、月曜日の夜のフットボールが見られなくなる可能性があることに加え、ディズニーはGoogle Playからコンテンツを引き上げたということです。
インターネット上でGoogle Playを利用してディズニー所有の映画や番組を検索すると、ユーザーが期待するようなコンテンツはほとんど見つかりません。「アベンジャーズ」や「スター・ウォーズ」などの基本的なフランチャイズを検索しても、1998年のイギリスのスパイ風刺映画『アベンジャーズ』やフリッツ・ラングの『メトロポリス』の復元版など、関連性の低いコンテンツが表示されるということです。
Google TVでも同様の状況が見られます。ディズニー所有のメディアを検索すると正確な結果が多数表示されますが、Disney+のサブスクリプションを持っていない場合や、該当するエンターテインメントを既に所有していない場合、特定の映画を購入またはレンタルする方法がないとしています。例えば、ユニバーサル制作の『ジュラシック・パーク』はレンタルや購入が可能ですが、『サンダーボルツ』はDisney+でのみ視聴可能で、Googleを通じてのレンタルや購入はできないということです。
これらの制限はディズニーの通常の子供向けコンテンツやフランチャイズ作品にとどまらず、タッチストーンやハリウッド・ピクチャーズなどのユニットを通じて配信されていたより大人向けの作品にも影響しています。『シックス・センス』、『リンカーン』、『クイズ・ショー』、『ヘルプ』、『プリティ・ウーマン』などの映画も、Disney+でのみ利用可能か、全く利用できない状態です。同様に、20世紀フォックスの作品もディズニーの買収前後を問わず、ストリーミングサービスに限定されているとしています。
これらの制限はYouTubeにも適用され、ディズニー所有のメディアは表示されないか、Disney+やHBO Maxなどのサービスにリンクするのみです。例えば、『ジェダイの帰還』の「購入」ボタンは全く機能しない状態です。
ディズニーの企業としての巨大さと範囲の広さから、結果的に多くの映画やテレビ番組がGoogleのサービスを通じてレンタルできなくなったということです。Google TVやAndroidのユーザーは、Amazon Prime Videoなど他のデジタルストアフロントを利用することができますが、ディズニーとGoogleの契約が満了したことによる影響が大きいとしています。この問題がNBCユニバーサルのキャリッジ紛争のように円満に終わるかどうかは不明です。
