スマートフォンなどでネガティブな情報を際限なく見続けてしまう「ドゥームスクローリング」が社会的な課題となる中、この習慣から抜け出すための生産的なアプリが注目を集めているということです。
アメリカで行われた昨年の調査によりますと、回答者の64%がドゥームスクローリングを経験していると答えています。専門家は、SNSなどで長時間コンテンツを消費する習慣が、脳の疲労や集中力の低下、睡眠障害を引き起こす可能性があると警告しています。特に、ネガティブな情報やストレスの多いコンテンツに触れ続けることで、不安感や精神的な疲労を招くおそれがあるということです。
こうした悪循環を断ち切るための手段として、空き時間を有意義に活用できる複数のアプリが紹介されています。
創造性を刺激するアプリとして挙げられているのが「Dudel Draw」です。毎日提示されるランダムな図形をもとに絵を描くもので、友人同士で作品を比較するなど、SNSの動画視聴に代わる新しいコミュニケーションの形を提供するとしています。iOS向けに無料で提供されています。
また、SNSをスクロールせずに世界とつながる手段として「Radio Garden」が紹介されています。世界中の2万5,000以上のラジオ局の生放送を聴取できるアプリで、地図上の緑色の点をタップするだけで各地域の放送を楽しむことができます。iOSとAndroid向けに無料で提供されており、広告なしのプレミアムプランは月額2.99ドル(約460円)となっています。
認知機能の向上を目的とした「Elevate」は、集中力や記憶力、読解力などを鍛える40種類以上のゲームを収録しています。無料版のほか、無制限に利用できる年間プランが39.99ドル(約6,200円)で提供されています。
語彙力の強化には「Vocabulary」が有用だということです。難易度や興味のある分野を選び、毎日新しい単語を学ぶことができます。無料体験期間の後は、月額4.99ドル(約770円)または年額59.99ドル(約9,300円)となります。
地理の知識を深めたい利用者に向けては「Seterra」が推奨されています。世界の国旗や地形に関する300種類以上のゲームが用意されており、無料で利用できるということです。
さらに、頭の体操として「NYT Games」が挙げられています。クロスワードや単語当てゲーム「Wordle」などが楽しめ、一部のゲームは無料ですが、すべての機能を利用するには月額5.99ドル(約930円)が必要となります。
語学学習アプリの「Drops」は、視覚的なミニゲームを通じて45以上の言語を学ぶことができます。1日5分の短いレッスンが特徴で、無制限に利用できるプレミアム版は月額11.99ドル(約1,860円)、年額79.99ドル(約12,400円)としています。
専門家は、スマートフォンに費やす時間を読書や散歩に充てることを推奨しつつも、手軽な代替手段としてこれらのアプリを活用することが、デジタル環境における健康維持につながるとしています。
