イギリスのIT機器メーカー「Nothing」は、新型スマートフォン「Nothing Phone (4a) Pro」を展開し、中価格帯市場でのシェア拡大を図る方針です。本モデルは、従来のデザインを大幅に刷新するとともに、基本性能を向上させ、価格競争力を高めたということです。
同社はこれまで、内部が透けて見える透明なデザインを特徴としてきました。しかし、今回のモデルではアルミニウムを主体とした金属製の外装を新たに採用しています。本体の厚さは8ミリ、重さは210グラムとしています。また、誤操作を防ぐため、電源ボタンや音量ボタンの配置が見直されたということです。
画面サイズは6.83インチで、発色の良い有機ELディスプレイを搭載しています。一方、同社製品の特徴である背面のインターフェース「Glyph Matrix」については、時計などの常時点灯機能が追加されました。しかし、専門家からは、日常的な使用における実用性や自動化の面で、さらなる改善が必要との指摘も出ています。
基本ソフトには、最新のAndroidをベースにした独自の「Nothing OS 4.1」を採用しています。Googleのスマートフォンに近いシンプルな操作性が特徴です。同社は、3年間のOSアップデートと6年間のセキュリティ対策を保証する方針を明らかにしています。また、情報処理の心臓部には「Snapdragon 7 Gen 4」を搭載しており、日常的な使用において安定した性能を発揮するとしています。
カメラ機能については、5000万画素の広角レンズと光学3.5倍の望遠レンズを搭載しています。画像処理技術の向上により、同価格帯の製品の中でも高い評価を得ているということです。バッテリー容量は5,080ミリアンペアで、長時間の使用が可能なほか、50ワットの急速充電にも対応しています。なお、金属製の外装を採用したことなどから、ワイヤレス充電には対応していません。
価格は499ドル(約7万7000円)から設定されており、上位モデルは599ドル(約9万3000円)となっています。同社はこれまでアメリカ市場への本格的な展開に慎重な姿勢を示してきましたが、今回のモデルを通じて、競合するGoogleの「Pixel」シリーズなどに対抗し、シェアを獲得する狙いがあるということです。また、将来的には350ドル(約5万4000円)前後の低価格帯モデルの投入も期待されており、今後の事業展開が注目されています。
