イギリスのIT企業「Nothing」は、新型のオーバーイヤー型ヘッドホン「Nothing Headphone (a)」を、約3万1000円(199ドル)で発売したと発表しました。高機能でありながら価格を抑え、市場での競争力を高める狙いがあるということです。
近年、ワイヤレスイヤホンが主流となる中、オーバーイヤー型ヘッドホンの需要は相対的に落ち着いています。こうした中、Nothing社は昨年、約4万6000円(299ドル)の「Nothing Headphone (1)」を投入し、市場への本格参入を果たしました。今回発表された「Nothing Headphone (a)」は、新型スマートフォン「Nothing Phone (4a)」シリーズと同時に展開され、さらなる価格競争力を打ち出した形です。
新製品の基本的なデザインは、上位モデルである「Headphone (1)」を踏襲しています。素材の一部を金属からプラスチックに変更することで製造コストを抑えていますが、耐久性や品質に大きな差はないとされています。音量調整用のローラーや、曲送り用の操作ボタンなどの配置も引き継がれており、使い勝手を維持しています。また、カラーバリエーションとして、標準的な黒と白に加え、限定色のイエローやピンクも用意されているということです。
装着感については、上位モデルからの軽量化が図られており、長時間の使用でも疲労感が少ないと評価されています。さらに、バッテリー駆動時間は最大135時間に達するとしており、頻繁な充電を必要としない利便性の高さが特徴となっています。
音質面では、初期設定において低音を重視した調整が施されています。一方で、同社が提供する専用アプリ「Nothing X」を使用することで、利用者の好みに合わせた詳細な音質調整が可能となっています。Nothing社は、こうした使いやすい専用ソフトウェアを通じて自社製品の付加価値を高め、利用者の囲い込みを進める方針です。
専門家の間では、今回の新製品について「上位モデルと遜色のない性能を持ちながら、約1万5000円(100ドル)安く設定されており、非常に費用対効果が高い」との見方が出ています。他社の高価格帯モデルと比較しても価格競争力が際立っており、Nothing社は今後もオーディオ市場でのシェア拡大を目指すものとみられます。
