ナッシング社は、今週新たにナッシングフォン(3a)ライトを発表しました。このモデルは、より手頃な価格のスマートフォンを目指しているとしています。しかし、過去の発言やジョークがブランドに影響を与えているということです。
2025年に向けて、カール・ペイ氏が創業したナッシング社は順調に成長していました。前年のイヤホン製品は好評を得ており、ナッシングフォン(2a)シリーズも成功を収めました。ナッシングフォン(3a)シリーズは、2台のAndroidスマートフォンで好評を博し、その後に発表されたナッシングフォン(3)は同社の数年ぶりの「フラッグシップ」として受け入れられました。
しかし、最近の数週間は「不愉快な」出来事が続いているとしています。「ロックグリンプス」というベータ版がリリースされ、ロック画面に広告を表示する機能が追加されました。これに対してファンからの不満が高まり、低価格帯のスマートフォンでこの機能が標準化されることが明らかになると、さらに批判が強まりました。
ナッシングフォン(3a)ライトは、これらの問題の集大成となっています。予算を重視したこのモデルには、ロック画面の広告や削除できないFacebookサービスが搭載されており、ファンからの反発を招いています。さらに、同機種はCMFフォン2プロのリメイクであり、50MPの望遠カメラの代わりに2MPのマクロカメラが搭載されているということです。
この2MPカメラについて、ナッシング社のアキス・エヴァンジェリディス氏は2年前に「2MPのサードカメラセンサーは21世紀最大の詐欺だ」とツイートしていましたが、最近になってこの発言は「深度センサーに関するものであり、フォン(3a)ライトの2MPマクロカメラは完全に機能している」と述べています。
また、ナッシングフォン(3a)ライトには不要なアプリが多く含まれていることが問題視されています。ナッシングOSは不要なアプリを排除するとしてきたため、これに対する批判も起きています。ナッシング社の透明性と大きな約束がブランドの信頼を築いてきましたが、成長に伴い、過去の発言が影響を与え始めているということです。
ナッシング社の動きは理解できるものの、ファンの失望は避けられない状況です。「一度失望させれば、次は戻ってこない」とカール・ペイ氏は述べています。
