ナッシングは、ユーザーに人気のあるLEDを搭載した背面パネルから離れ、新しい「グリフマトリックス」を搭載した「ナッシングフォン(3)」を発表しました。この新しいディスプレイは、これまでのフォンと比較して、独自のゲームとのインタラクションを含む多くの機能を提供するということです。
グリフマトリックスは、ナッシングフォン(3)の背面にある小さなディスプレイです。見た目はカメラレンズに見間違えるかもしれませんが、写真を撮ることはできず、ナッシングがフォン(1)と(2)で開発したLEDのデザインを置き換えています。
この小さな円形のスクリーンは、ドットマトリックス形式でメディアを表示しますので、高解像度のものを提供するわけではありませんが、見た目以上の機能を持っています。
ナッシングによると、グリフマトリックスはフォン(3)の中心的な機能で、画面時間を減らす方法としても利用でき、または遊び心を持たせることもできるとしています。ユーザーはアプリごとのアラートを設定できるほか、他のアプリはリアルタイムの進捗状況を表示することができるとしています。例えば、配達の進行状況やゲームのカウントダウンなどです。これらは一般的な例であり、ナッシングは提供される機能の全容についてはまだ詳細を明らかにしていません。
また、このディスプレイは発信者IDとしても機能し、グリフボタンを長押しすることで通話中に発信者の名前や番号が表示されるということです。
この機能は、AsusのROG Phone 9 Proの背面ドットマトリックスディスプレイを思わせるもので、ナッシングのグリフマトリックスほどの利便性はないものの、同じレトロな外観を実現しています。
グリフマトリックスはスタンドアロンアプリも表示可能で、ナッシングは「グリフトイズ」というマトリックス機能の拡張を発表しました。これにはウィジェットのようなものが含まれています。
リストにはゲームが1つしかありませんが、グリフマトリックスが開発者に開放されているため、今後さらに増える可能性が高いとしています。
ナッシングフォン(3)は、白と黒のバリエーションで販売され、米国での価格は799ドル(約12万4000円)からです。ナッシングは自社のウェブサイトとAmazonでの販売を予定しており、予約注文は7月4日に開始される方針です。