バイトダンス(ByteDance)が今月から、全社のL4レベルのコードリポジトリと社内文書ツール「飛書(Feishu)」のドキュメントについて、外部AIのアクセスを禁止する方針であることが関係者の話で分かりました。従業員が個人で契約したClaudeやCodexなどのAIアカウントも、これらの領域では使えなくなります。
ポイント
- 対象は全社のL4コードリポジトリとFeishuドキュメント
- 個人購入のClaudeやCodexなど外部AIアカウントも利用不可に
- L4はチームリーダーや初級管理職に相当し、基盤技術が集まる層
- 技術副総裁は「L3以上の漏洩は結果が深刻」と説明
- 2025年6月30日からCursorやWindsurfなども段階的に無効化済み
なぜL4が対象なのか
バイトダンスの社内職級でL4は、旧3-1レベルに相当します。チームリーダー(TL)や初級管理職にあたり、中核技術人材と管理職の境目に位置します。
そのためL4のコードリポジトリには、全社の主要業務に関わる基盤技術や設計が蓄積されています。今回の措置が社内で注目されているのは、この点にあります。
社内の反応と技術副総裁の説明
新ルールの導入をめぐっては、社内でも議論が起きています。技術副総裁の洪定坤氏は社内ネットワークで説明し、「L3以上の内容が一度漏洩すれば、結果は非常に深刻だ」と指摘しました。
一方で洪氏は、「製品を普及させるのに、他の選択肢を禁じて強制的に使わせる必要はない。そうした方法は効果が非常に悪いからだ」とも述べています。機密保持と従業員の利用体験のバランスを意識した発言と受け止められます。
外部AIツールの制限は今回が初めてではない
バイトダンスは以前から第三者製のAI開発ツールを規制してきました。2025年5月にはセキュリティーとリスク管理の部門が、データ漏洩リスクを防ぐため、2025年6月30日以降、社内で第三者製のAIプログラミングソフトを段階的に無効化すると通知しています。
対象にはAIコーディング支援ツールのCursorやWindsurfが含まれ、同社が自社開発したプログラミング支援ツール「Trae」が代替として示されました。今回の措置で対象がL4コードリポジトリとFeishuドキュメントにも広がり、研究開発の安全性とデータ管理をさらに強める姿勢がうかがえます。