音響機器大手のパイオニアは、既存の自動車に後付けで搭載できる車載機器として、世界で初めて「Apple CarPlay」を通じた立体音響技術「ドルビーアトモス」の再生に対応した新製品「SPHERA(スフェラ)」を発売したと発表しました。
これまで車内でドルビーアトモスの立体音響を体験するには、あらかじめ専用の音響システムが搭載された一部の車種に限られていました。パイオニアは今回の新製品を通じて、すでに市場にある数百万台の車両に対しても、既存のスピーカーを活用して高音質な立体音響を提供していく方針です。
新製品「SPHERA(型番:DMH-WT8000NEX)」は、アメリカで開催されたIT・家電見本市「CES 2026」に合わせて発表され、同日より販売が開始されています。価格は1300ドル(日本円で約20万1500円)からとなっています。
同社によりますと、新製品には独自の自動音響調整技術「ピュア・オートチューニング」が搭載されています。車内の広さや形状、素材による音響の違いを自動で補正し、前後4つのスピーカーを最適に制御することで、音楽制作者の意図に忠実な音響空間を再現できるということです。
また、10.1インチの高精細ディスプレイを備え、画面分割による操作性の向上を図っているほか、ワイヤレスでの「CarPlay」や「Android Auto」の接続にも対応しています。
パイオニアは、大がかりな改造を必要とせず幅広い車種に取り付けられる設計を採用することで、より多くのドライバーに最新の音響体験を届ける戦略を掲げています。
