AI(人工知能)データセンター向けの原子力発電開発を手がけるアメリカの新興企業「フェルミ」は、共同創業者でCEO=最高経営責任者のトビー・ノイゲバウアー氏と、CFO=最高財務責任者のマイルズ・エバーソン氏が退任したと発表しました。この突然の発表を受け、同社の株価は月曜日の市場で22%急落したということです。
会社側によりますと、ノイゲバウアー氏は会長職からも退きますが、引き続き取締役にはとどまるとしています。後任の会長には、筆頭独立取締役のマリウス・ハース氏が就任したということです。また、エバーソン氏は、関連する信託基金が保有する指名権の行使により、新たに取締役に選任されたとしています。
フェルミは、アメリカのペリー元エネルギー長官らが共同で設立した企業です。現在はテキサス州アマリロにおいて、将来的に原子力発電を利用してデータセンターに電力を供給する「AIキャンパス」の開発を進めています。
しかし、アメリカの通信社ブルームバーグの報道によりますと、「プロジェクト・マタドール」と呼ばれるこの開発計画をめぐっては、主要な顧客との間で摩擦が生じるなど、ここ数か月間、事業が難航しているということです。
こうした中、同社は今回の経営陣の交代やテキサス州ダラスへの本社移転などの計画を「フェルミ2.0」という新たな方針として打ち出しています。これは、プロジェクトが引き続き前進していることを投資家に向けて示す狙いがあるということです。
