台湾証券取引所は、フォックスコンとして知られる鴻海精密工業株式会社の株式取引を2025年7月30日から停止すると発表しました。この停止は「重要情報の開示」まで続くということです。
発表によると、取引停止は鴻海の普通株式および関連する証券すべてに適用されるとしています。鴻海は、関連情報が開示された後、取引再開の申請を行う方針です。
今回の取引停止の理由は、TECO電機とデータセンター向けのパートナーシップに関連するものとされています。
鴻海は、Appleの主要な製造パートナーであり、世界中で販売されるiPhoneの大半を組み立てています。iPadやMac、アクセサリーの製造も行っています。Appleは鴻海の売上の約50%を占める最も重要な顧客です。
一部では、取引停止がAppleの四半期決算発表の直前に設定されていることが注目されていますが、現時点でこの2つのイベントが関連しているという証拠はありません。
Apple以外にも、鴻海はDellやHP、Sony、Amazon、Googleなどの企業向けに製品を製造しています。最近では、GoogleのPixel 6Aが発火したという報告があり、話題となっています。
この発火事件やAppleの決算発表が取引停止と関連しているという証拠はありませんが、タイミングを考慮すると、ある程度の憶測が生じるのは理解できるということです。
いずれにせよ、株式取引は停止される予定であり、まもなくこの稀な措置を促した重要情報が明らかになる見込みです。