フランスのAIスタートアップ、ミストラルAIが1.5兆円(約140億ドル)の評価額を目指し、20億ユーロ(約3300億円)の投資を最終調整中であると、ブルームバーグが報じました。これにより、同社はヨーロッパで最も価値のある技術系スタートアップの一つとなる見込みです。ミストラルAIは、元DeepMindやMetaの研究者によって設立され、オープンソースの言語モデルやヨーロッパ市場向けのAIチャットボット「Le Chat」を開発しています。
ミストラルAIはこの報道についてコメントを控えていますが、今回の資金調達は2024年6月に5.8億ユーロ(約950億円)の評価額を受けて以来、初の大規模な資金調達となる見通しです。同社はこれまでにAndreessen HorowitzやGeneral Catalystなどの著名な投資家から10億ユーロ(約1650億円)以上を調達しています。
この投資は、欧州のAIスタートアップがかつてない勢いを増す中で行われるものです。Dealroomによれば、2025年第1四半期には前年同期比で55%増の投資が欧州のAI企業に行われ、上半期には12社のスタートアップがユニコーン企業となりました。この勢いを牽引する企業の一つとして、スウェーデンのAIコーディングプラットフォーム「Lovable」があり、同社は設立からわずか8か月で18億ドル(約2800億円)の評価額に達しました。