アメリカのオンライン書店で、独立系書店の支援を掲げる「Bookshop.org」は、楽天グループが展開する電子書籍リーダー「Kobo(コボ)」への対応を、今年中に開始する見通しになったと明らかにしました。
独立系書店から電子書籍を購入し、地元の書店を支援したいと考える消費者の間では、目に優しい画面や長いバッテリー寿命を持つ電子書籍リーダーの需要が高まっています。しかし、Koboを通じて各書店のウェブサイトから直接電子書籍を購入する従来の仕組みは、現在ではほとんど利用できなくなっているということです。
こうした中、Amazonの競合として知られ、購入額の一部を独立系書店に還元するBookshop.orgは、Koboとの連携を計画していました。当初、対応時期は2025年や2026年とされ、一時は時期未定に延期されていましたが、今回、年内の対応に向けて進展があったとしています。
Bookshop.orgのアンディ・ハンターCEOは、対応が遅れた背景について、「出版社のデジタル著作権管理(DRM)の要件を満たすための技術的な課題や、ビジネス条件の調整に時間がかかった」と説明しています。そのうえで、「最近になってKobo側とのビジネス条件で合意に達した。具体的な開始日は技術的な作業が進むまで確約できないものの、連携は確実に実現する」としています。
現在、Koboのユーザーは、著作権保護のない書籍や一部の図書館向けサービスなどを利用できるほか、Android搭載の別の端末を使用すればBookshop.orgのアプリを利用することが可能です。
楽天のKoboは世界190か国で約1200万人のユーザーを抱えているとされており、地元の小規模書店を支援したいと考える利用者の間で、今回の連携実現への期待が高まっているということです。
