プライバシー保護を重視するIT企業「プロトン(Proton)」は、同社が提供するAIチャットボット「Lumo(ルモ)」について、画像認識機能などを追加した最新版の提供を開始したと発表しました。
最新版となる「Lumo 2.0」では、新たに画像認識および画像生成機能が搭載されました。利用者が画像をアップロードして分析や編集を行えるほか、他の大規模言語モデル(LLM)と同様に、入力した指示に基づいて画像を生成できるということです。
また、メールやクラウドストレージなど同社の他のサービスと連携して作業を行う機能も強化されました。新たに利用者側で管理できる「継続的メモリ機能」が追加され、過去の会話から利用者の好みを記憶し、複数のセッションにまたがって引き継ぐことが可能になったとしています。
処理能力も大幅に向上しており、大部分の質問に対する応答速度が従来版と比較して最大76%速くなったということです。さらに、より複雑な問題や質問に対応するための「思考モード」も新たに導入されました。
プロトンの創業者でCEO(最高経営責任者)のアンディ・イェン氏は、「Lumo 2.0はゼロから再設計されており、思考モードの導入によって強力な新機能を実現しました。利用者はもはや、強力なAI機能と意味のあるプライバシー保護のどちらかを選ぶ必要はありません」と述べています。
一般公開されているLumoは、「Gemini」や「ChatGPT」といった主要なチャットボットと同等の詳細さや文脈理解を備えているとされています。その上で、プロトンは他社との最大の違いとして、プライバシー保護の徹底を挙げています。
同社独自の暗号化技術により、データの送受信時および保存時の双方向で暗号化され、利用者本人のみがアクセスできる仕組みとなっています。サーバー側での会話履歴の保存は一切行われず、プロトンの従業員であっても会話の内容を閲覧することはできないということです。
また、顧客データをAIの学習に使用したり、第三者と共有したりすることは決してないという方針を明確にしています。
Lumo 2.0はすでに提供が開始されています。無料版に加えて、より多くの機能やリソースを利用できる有料プランも用意されているということです。
