ベースパワー社は、家庭用電池の普及を目指し、新たに1000億円(約1ビリオンドル)の資金調達を発表しました。オースティンに拠点を置くこのスタートアップは、4月に200億円(約2億ドル)の資金を調達したばかりで、今回のシリーズCラウンドでは、Addition社が主導し、CapitalG、Elad Gil、Lightspeed、Ribbit、Thrive Capital、Valor Equity Partnersが参加したということです。
ニューヨークタイムズによれば、今回の資金調達により、ベースパワー社の企業価値は事前評価で3000億円(約30億ドル)に達したとしています。
ベースパワー社は、設立からわずか2年でテキサス州において100メガワット時以上の家庭用電池を販売したと発表しました。同社の電池は、25キロワット時または50キロワット時の容量があり、695ドル(約11万円)から995ドル(約15万円)の初期費用で設置されます。これにより、家庭は最大48時間電力供給を受けることができるとしています。
顧客は月額19ドル(約3000円)または29ドル(約4500円)の料金を支払い、3年間にわたりベースパワー社からの電力供給を受ける契約を結びます。電力料金は1キロワット時あたり8.5セント(約13円)に加え、配送料がかかるということです。
ベースパワー社は、家庭用電池の初期費用を抑えることで、多くの家庭が電池を導入しやすくしたとしています。テキサス州の規制緩和された電力市場を活用し、家庭が容易に電力供給者を変更できる点も利点としています。
同社はまた、テキサス州以外への展開を計画しており、米国内で2つ目の電池工場の建設も予定しています。現在、オースティン近郊で最初の工場を建設中ということです。
