ペイパルは、今月初めにグーグルと提携した後、AIを活用した買い物支援機能をペイパルハニーのブラウザ拡張機能に追加すると発表しました。この新機能は、購入を検討している商品を調査するAIチャットボットのユーザーに対し、ハニーの製品推薦や価格情報、取引先へのアクセスを提供するということです。
ユーザーがAIチャットボットに買い物関連の質問をすると、ペイパルハニーの拡張機能がAIチャットボットの推薦する商品へのリンクを表示し、リアルタイムの価格情報や販売店の選択肢、オファーを提供します。また、AIの推薦が主要な小売業者を見落とした場合、追加の選択肢を消費者に提示することができるとしています。
これらの機能は、消費者が価格をより良く比較し、個別のオファーを通じて販売店の売上を向上させることを目的としています。ペイパルは、これらの買い物支援の統合はAIに依存しない設計であるとし、まずはOpenAIのChatGPTと連携するとしています。
この新機能は、ペイパルのエージェントコマースの取り組みの一環であり、グーグルとのパートナーシップやリモートMCPサーバー、エージェントツールキット、その他の小規模な取引を含むとしています。
AIプロバイダーは、製品推薦やユーザーを販売店に直接つなぐ機能を持つため、ハニーのような製品にとって競争相手となる可能性があります。たとえば、OpenAIはAmazonやGoogleに対抗するためのエージェントコマースシステムを発表し、「インスタントチェックアウト」機能を含んでいるということです。
OpenAIのシステムは当初、Etsyのみをサポートし、Shopifyの販売店への対応は「近日中」とされていますが、AI時代の到来を示すものです。ユーザーが商品を探す際に、ウェブやAmazonを閲覧する代わりにAIチャットボットを利用することが増える可能性があり、ハニーのような製品に新たな展開が求められるということです。
このAI機能の導入は、ハニーにとって悪評が続いた後のことです。あるYouTuberは、インフルエンサーが促進した販売のクレジットを同社が不正に取得したと非難しており、この件に関する訴訟も起きているということです。