ペイパルとヴェンモは、AIブラウザ「コメット」への招待と「パープレキシティプロ」の1年間無料サブスクリプションを提供すると発表しました。通常、年間約3万1000円(200ドル)のこのサービスは、ペイパルとヴェンモのユーザーに早期アクセスとして提供されるということです。
「コメット」は7月に発売されたAI搭載のウェブブラウザで、AIアシスタントの統合、検索結果のAI生成要約、製品比較などの機能を備えています。
この取り組みは、ペイパルとAIプロバイダーであるパープレキシティとのパートナーシップ拡大の一環であり、両社に異なる利益をもたらすとしています。ペイパルは、コメットへの招待と無料サブスクリプションを通じて、アプリへのユーザー誘導を図る方針です。また、新しいサブスクリプションハブ機能にも注目を集める狙いがあります。
一方、パープレキシティは、AIエージェントが注目を集める中での露出を増やし、AIブラウザ市場での地位を強化することを目指しています。無料期間終了後もユーザーが継続的にサブスクリプションを利用する可能性があるということです。
ペイパルとヴェンモのユーザーは、各アプリ内で無料の12か月サブスクリプションとコメット招待を受け取ることができます。ただし、1つのペイパルアカウントにつき1つの招待のみで、既存のパープレキシティプロの顧客は対象外です。
ペイパルの消費者グループゼネラルマネージャー、ディエゴ・スコッティ氏は「パープレキシティとの提携により、ペイパルとヴェンモの顧客に最も期待されているAIブラウザと動的サブスクリプションへの早期アクセスを提供できることを嬉しく思います」と述べています。
このオファーは2025年末まで有効で、当初は米国の顧客のみを対象に提供され、月内に国際市場にも展開される予定です。ユーザーが「パープレキシティプロ」に登録すると、「コメット」ブラウザのダウンロードとインストール方法の情報が提供されます。
サブスクリプションハブは、今週から米国のすべての顧客に利用可能となっています。