ペット関連のテクノロジー機器を展開する「Petlibro(ペットリブロ)」は、多頭飼いの家庭などに向けたAI(人工知能)搭載の新しい自動給餌器「Granary 2」シリーズを発売したと発表しました。
ペットテック市場では近年、自動給餌器にAIカメラや健康管理機能を追加する開発競争が激化しています。同社は今回の新シリーズを通じて、ペットの食事量や食事時間、習慣の変化などを飼い主がより正確に把握できる環境を提供する方針です。
発表によりますと、新シリーズはドライフード専用に設計されており、4つのモデルが展開されています。価格は129.99ドル(約2万100円)から249.99ドル(約3万8700円)に設定されています。
基本モデルの「Granary 2」は、アプリによる制御と正確な給餌、摂取量の記録機能を備えています。また、189.99ドル(約2万9400円)の「Granary 2 Vision」にはAIカメラが搭載されており、最大10匹の猫を識別して個別の食事習慣を記録できるということです。
さらに、多頭飼いの家庭向けとして、2つの給餌口とボウルを備えた199.99ドル(約3万1000円)の「Vision Duo」も用意されています。最上位モデルとなる249.99ドル(約3万8700円)の「Granary 2 X」では、AIの認識機能を活用し、特定の食事制限が必要なペットに対して個別の量を提供できるとしています。
シリーズ共通の最大の改良点は、本体に内蔵されたスケール(はかり)です。トレイ内のフードを計量することで、給餌された量だけでなく、ボウルに残っている量も把握できるようになりました。これにより、ペットが実際に食べた量をより正確に推定できるということです。
また、食事の摂取量や所要時間、頻度、好む時間帯や食べる速度なども記録されます。専用アプリを使用することで、日別や月別などの単位でペットの食事パターンを可視化でき、食欲や日常のわずかな変化にも気づきやすくなるとしています。
給餌モードは主に2種類用意されています。「スマート補充モード」は、設定した1日の上限量に達するまで、少量の新鮮なフードを常に補充し続ける機能です。一方、「スケジュールモード」では、指定した時間と量を設定できるほか、手動での給餌も可能となっています。
AIカメラ搭載モデルでは、カメラが食事中のペットを認識し、正しいプロフィールに自動で記録を紐づけることができます。特定のペットが認識された場合のみ給餌器が開く仕組みとなっており、体重管理や特別な食事を必要とするペットがいる家庭で特に有効だということです。
カメラは暗視機能付きの1080p画質で、外出先からでもペットの様子を確認できます。双方向の音声通話機能や、あらかじめ録音した短いメッセージを再生する機能も搭載されています。
このほか、バッテリーやフードの残量低下、フードの詰まりなどが発生した際には、アプリに即座に通知が送られます。停電時に備えた充電式のバックアップバッテリーも内蔵されており、外出時でも安心して利用できる設計となっています。
一方で、より高度な機能の利用には同社のサブスクリプション(定額制)サービスへの加入が必要となります。一部の健康管理機能は年額59.99ドル(約9300円)からのプラン、カメラ搭載モデルでのクラウド録画や再生機能は年額119.99ドル(約1万8600円)のプランへの加入が求められるということです。
なお、より安価な選択肢としては、正確な計量機能を備えた「Pawsync」の自動給餌器が79.99ドル(約1万2400円)で販売されており、競合製品として注目されています。
