ロボティクス企業のボストン・ダイナミクスは、グーグルのAI研究所であるディープマインドと提携し、次世代ヒューマノイドロボット「アトラス」の開発を加速させると発表しました。この提携は、ディープマインドのAI基盤モデルを活用したロボティクス研究に焦点を当てています。
ボストン・ダイナミクスのヒューマノイドロボット「アトラス」は、最初のテストケースとなる予定であり、グーグル・ディープマインドのロボティクス部門シニアディレクターであるキャロライナ・パラダ氏によれば、「世界で最も先進的なロボット基盤モデルの開発を目指す」としています。
この提携は、グーグルAI研究所がジェミニ・ロボティクスという新しいAIモデルを発表してから1年も経たないうちに実現しました。ジェミニ・ロボティクスは、ロボットが人間と対話し、ツールを使用し、推論する能力を持つことを目的としています。
ボストン・ダイナミクスとその主要株主である現代自動車グループは、この提携により研究を加速させるだけでなく、実際のスケーリングを意図しています。ボストン・ダイナミクスは、すでに40カ国以上で四足歩行ロボット「スポット」を提供しており、倉庫ロボット「ストレッチ」は2023年の発売以来、2000万箱以上の荷物を世界中で処理しています。
今回、ボストン・ダイナミクスと現代自動車は、次世代のヒューマノイドロボット「アトラス」の開発を開始し、ジョージア州サバンナの現代工場に向けて生産を進めています。アトラスは56の自由度を持ち、回転関節や触覚センサーを備えた人間サイズの手を持っています。
アトラスは110ポンド(約50キログラム)まで持ち上げることができ、反復動作を行うように設計されています。このような能力を持つアトラスが安全に人間と協働するためには、ディープマインドのAI技術がロボットの学習を助けることが期待されています。
現代自動車は、アトラスを2028年までに部品のシーケンシングなどのタスクに配備する計画です。また、アメリカにロボットメタプラントアプリケーションセンター(RMAC)を開設し、ロボットに動作をマッピングする方法を教えるとしています。RMACからの訓練データは、ジョージア工場で使用されるソフトウェアプラットフォームを通じて収集された実データと組み合わせられ、ロボットの改善に役立てられるということです。
