マイクロソフトは、OpenAIの新しい無料かつオープンなGPTモデル「gpt-oss-20b」をWindows 11ユーザー向けに提供すると発表しました。このモデルは、同社のプラットフォーム「Windows AI Foundry」を通じて利用可能で、AI機能やAPI、人気のオープンソースモデルをユーザーのコンピュータで活用できるということです。
同社はブログ投稿で、「gpt-oss-20b」は「ツールに精通しており、軽量」であるとし、「コード実行やツール使用のようなエージェント業務に最適化されており、広範なWindowsハードウェアで効率的に動作し、今後さらに多くのデバイスをサポートする予定です。帯域幅が限られた環境でも、自律型アシスタントの構築やAIの現実のワークフローへの組み込みに最適です」としています。
このモデルは火曜日に発表され、少なくとも16GBのVRAMを持つ消費者向けPCやノートパソコンで動作可能です。これは、NvidiaやRadeonの最新のGPUを搭載していることが条件です。OpenAIによれば、このモデルは高計算強化学習を用いて訓練されており、AIエージェントの動力源として優れており、ウェブ検索やPythonコードの実行などのツール呼び出しに役立つとしています。
ただし、このモデルはテキストのみで、画像や音声の処理・生成は他のモデルのようにはできないということです。また、「gpt-oss-20b」はOpenAIの社内ベンチマーク「PersonQA」で、質問の53%に対して幻覚を起こす傾向があるとしています。
マイクロソフトは、このモデルをmacOSや他のデバイスにも導入する方針ですが、具体的なデバイス名は明らかにしていません。また、同社は「gpt-oss-20b」と旧モデル「gpt-oss-120b」を、ホスティングサービス「Azure AI Foundry」でも利用可能にする予定です。
これらの新モデルは、AmazonのAWSでも利用可能ということです。