マイクロソフトは、同社のPDFスキャナーアプリ「Microsoft Lens」を今後数か月以内に廃止する方針を発表しました。利用者には「Microsoft 365 Copilot」アプリへの移行を推奨しているということです。
「Microsoft Lens」は、2025年9月15日から段階的にiOSおよびAndroid向けに提供を終了する予定です。10月中旬には新規インストールができなくなり、11月中旬にはApp StoreおよびGoogle Playストアから削除されるとしています。
12月には「新しいスキャンが作成できなくなる」として、事実上アプリの機能が停止することになります。ただし、アプリ内の「MyScans」フォルダーへのアクセスは引き続き可能です。
マイクロソフトは、代替として「Microsoft 365 Copilot」アプリを推奨しており、「同様の機能を提供する」としています。また、「OneDriveに保存されたスキャンはMicrosoft 365 CopilotアプリのMyCreationsセクションからアクセス可能」としています。
しかし、BleepingComputerによると、「Microsoft 365 Copilot」アプリは現時点で「Microsoft Lens: PDF Scanner」の完全な代替にはならず、いくつかの重要な機能が欠けていると指摘されています。
具体的には、スキャンをOneNote、Word、またはPowerPointに直接保存する機能や、名刺をスキャンしてOneNoteに保存する機能がないということです。また、読み上げ機能や「イマーシブリーダー」の統合も提供されていません。しかし、マイクロソフトは今後も新機能の追加と既存機能の改善を続けるとしています。