アメリカのIT大手マイクロソフトは、メモリや部品価格の高騰を理由に、主力パソコン「Surface(サーフェス)」シリーズの販売価格を大幅に引き上げたと発表しました。発売当初の最低価格と比較して、実質的に500ドル(約7万7500円)の値上げになるということです。
対象となるのは、2024年に発売された「Surface Laptop(第7世代)」と「Surface Pro(第11世代)」などの製品です。これらの製品は、通信半導体大手クアルコムの新しいチップ「Snapdragon X」を搭載した初のモデルとして、発売当初は999ドル(約15万4800円)から販売されていました。
その後、マイクロソフトは小容量ストレージのモデルを廃止し、16ギガバイトのメモリと512ギガバイトのストレージを搭載したモデルの最低価格を1199ドル(約18万5800円)に引き上げていました。
今回の価格改定により、同じ構成のモデルの最低価格は1499ドル(約23万2300円)となりました。これは前回の価格から300ドル(約4万6500円)の引き上げとなり、発売当初と比較すると500ドル(約7万7500円)の大幅な値上げになるということです。13インチの「Surface Laptop」など、他のラインナップでも価格が引き上げられています。
マイクロソフトは声明の中で、「最近のメモリおよび部品コストの上昇に伴い、現行世代のハードウェアの価格を改定した」と説明しています。そのうえで、「品質と技術革新の基準を維持しながら、顧客に価値を提供し続ける」としています。
IT業界では近年、部品価格の高騰による値上げの動きが広がっています。Windows搭載のノートパソコンだけでなく、モトローラやサムスンなどのスマートフォン市場でも、同様の価格引き上げが相次いでいるということです。
一方で、競合するアップルの「MacBook Air」は、同じメモリとストレージの構成で1099ドル(約17万300円)から販売されており、市場での競争環境への影響が注目されています。マイクロソフトは今年中に新たなSurface製品を発表する方針とみられていますが、価格設定は引き続き高止まりする可能性が指摘されています。
なお、アメリカの小売店などではすでに新しい価格が反映されているということです。
