マイクロソフトは、認証アプリ「Microsoft Authenticator」でのパスワード自動入力機能を7月に終了すると発表しました。これに伴い、8月までに全ての保存されたパスワードが削除されるということです。
この変更は、マイクロソフトが認証管理ツールをEdgeブラウザに統合する計画の一環です。今後、パスワード自動入力はAuthenticatorではなく、Edgeを通じてのみ利用可能となる方針です。
マイクロソフトによると、既にアプリに保存されているパスワードや住所は、自動的にMicrosoftアカウントに同期され、Edgeを通じて引き続きアクセス可能としています。しかし、Edgeを使用しない場合は、8月1日までに他のサービスにパスワードをエクスポートする必要があるということです。
マイクロソフトのエコシステムを利用する場合、Edgeをダウンロードし、デフォルトの自動入力プロバイダーとして設定した後、Microsoftアカウントでサインインすることで資格情報を同期できます。Edgeアプリの設定 > パスワードからアクセス可能です。
一方、iCloud KeychainやBitwardenなど他のサービスに移行する場合は、Authenticatorの設定 > 自動入力 > パスワードをエクスポートから直接パスワードをエクスポートできるとしています。ただし、支払い情報はエクスポートできないため、手動で再入力する必要があります。
パスワードが段階的に廃止される一方で、Microsoft Authenticatorは引き続きパスキーをサポートします。顔認証、指紋認証、またはPINを使用したログインは引き続き可能であり、アプリがパスキープロバイダーとして有効であることを確認する必要があります。
