アメリカのITセキュリティ企業「Jamf」は、アップル社のパソコン「Mac」を標的としたサイバー脅威に関する最新の報告書を発表しました。それによりますと、検出されたマルウェアのうち、「トロイの木馬」型が全体の50%以上を占め、最も多くなっているということです。
報告書によりますと、「トロイの木馬」型のマルウェアが占める割合は、前年の約17%から急増しました。これまで最も多かった、端末からデータを盗み出す「情報窃取型」のマルウェアを上回り、最多となったとしています。
しかし、この急増は単に「トロイの木馬」型が広く普及したことだけが理由ではないということです。背景には、「Atomic Stealer(アトミック・スティーラー)」と呼ばれる特定のマルウェアの存在があると指摘されています。
「Atomic Stealer」は現在、「トロイの木馬」型と「情報窃取型」の両方の分類において、検出数の上位を占めています。このように1つのマルウェアが複数の特徴を併せ持つことで、従来のマルウェアの分類における境界線が曖昧になっているということです。
専門家は、こうした二重の性質を持つマルウェアの台頭により、Macを取り巻くサイバー脅威の現状について、従来の考え方を改める必要があると警鐘を鳴らしています。
