メタは、新しい動画編集アプリ「Edits」を発表しました。このアプリは、ByteDanceが提供する人気の短編動画編集アプリ「CapCut」に対抗するものです。
メタは今年1月、TikTokが一時的に米国のアプリストアから削除された際に、「Edits」の開発を進めていると初めて公表しました。現在「CapCut」は再びダウンロード可能ですが、TikTokの米国内での将来は不透明なままです。そのため、メタは今後「CapCut」が利用できなくなる可能性に備え、「Edits」で市場を狙う方針です。
「Edits」はiOSとAndroidの両方でダウンロード可能です。アプリをダウンロードし、開くと、Instagramアカウントでのログインが求められます。
アプリには5つの主要なタブがあります。「Ideas」タブでは、新しい動画のアイデアを書き留めたり、リールをコレクションに保存したりできます。「Inspiration」タブでは、トレンドのオーディオや人気のリールを発見するためのハブが提供されています。
「Projects」タブでは、進行中の動画を保存し、再訪することができます。また、このタブからスマートフォンのカメラロールから動画をアップロードできます。「Record」タブでは、アプリ内で直接動画コンテンツを撮影できます。「Insights」タブでは、視聴回数やリーチ、フォロワー数などの指標を表示し、コンテンツのパフォーマンスを把握できます。
さらに、背景を簡単に編集できる「グリーンスクリーン」機能や、クリップを正確に配置できる「タイムライン」、多言語で自動キャプションを追加する機能があります。また、Instagramのライブラリから音楽を追加できる「オーディオライブラリ」や、特定のオブジェクトを精密に追跡する「カットアウト」機能も備えています。
「Edits」と「CapCut」はどちらも短編動画編集に適していますが、いくつかの違いがあります。「CapCut」は、AI機能を含むより強力な編集オプションを提供していますが、「Edits」は新しいアプリであるため、今後の機能拡充が期待されています。また、「Edits」には現在サブスクリプションサービスはありませんが、「CapCut」には有料のサブスクリプションがあります。
さらに、「CapCut」はウェブ版も利用可能ですが、「Edits」は現時点でモバイルのみです。しかし、これも将来的に変わる可能性があります。
この情報は、初めて5月に公開され、その後定期的に更新されています。