アメリカのIT大手メタは、AI=人工知能を搭載した新たなデバイスのラインナップを発表しました。カメラを搭載しないスマートグラスや、独自のAIアシスタントに特化した手のひらサイズの端末などを展開し、AI技術の普及を加速させる方針です。
メタは、AI技術やウェアラブル端末などの最新製品を発表する年次イベント「Meta Connect 2026」を開催しました。
この中で、同社初となるカメラ非搭載のスマートグラス「Ray-Ban Meta Audio」を10月13日に発売すると発表しました。価格は349ドル(約5万4000円)です。カメラ付きモデルと同様に、音楽の再生や通話、リアルタイム翻訳機能などを備えているほか、同社が新たに提供を始めたAIアシスタント「Muse」にも対応しているということです。
メタのカメラ付きスマートグラスをめぐっては、これまでプライバシーや倫理面での懸念が指摘されており、今回の新製品はこうした声に配慮した形です。
また、第3世代となる「Ray-Ban Meta」も発表されました。価格は449ドル(約6万9600円)からとしています。従来モデルのカメラや動画撮影機能を維持しつつ、デザインを薄型化し、バッテリー駆動時間を最大9時間に延長しました。新たに搭載されたボタンにより、AI機能や翻訳機能にワンタッチでアクセスできるということです。
さらに、重さおよそ100グラムの軽量なVR=仮想現実ヘッドセット「Meta VR Glasses」も発表されました。高精細なディスプレイや視線・手の動きを追跡する機能を備え、処理やバッテリーを担うポケットサイズの別端末と組み合わせて使用します。メタは、この端末を個人用の映画館やゲーム機、作業空間として位置づけており、2027年春に1299.99ドル(約20万1500円)で発売する方針です。
これに合わせて、ビデオ通話中に利用者の表情をリアルタイムで反映する、写実的なアバター機能も導入するとしています。
このほか、AIアシスタント「Muse」に特化した手のひらサイズの専用端末「Muse Charm」を、ことし12月に発売する計画も明らかにしました。およそ2インチのタッチ画面を備え、利用者は画面上のキャラクターを通じてAIと直接対話することができます。端末にはカメラも搭載されていますが、写真撮影用というよりも、主にAIが周囲の状況を視覚的に把握するために使用されるということです。
メタは、より手頃な価格帯となる249ドル(約3万8600円)のスマートグラスや、著名人と連携した限定モデルなども相次いで投入するとしており、多様な製品を通じてAI技術の日常的な利用を促すねらいがあるとみられます。
