アメリカのIT大手メタ(Meta)は、ユーザーの日常的な作業を代行する新たなパーソナルAIエージェント「Muse(ミューズ)」の提供を開始したと発表しました。iPhone向けの専用アプリに加え、Mac向けのアプリも展開するということです。
「Muse」は、チャット画面を通じてユーザーのさまざまなタスクを処理するAIエージェントです。近年、AI開発企業の間では、AIを擬人化して親しみやすさを演出する動きが広がっており、メタもこの戦略を取り入れた形です。システム上では、ユーザーがエージェントの名前やアバターを自由に変更し、個人の好みに合わせてカスタマイズできるとしています。
利用料金については、1週間あたりの利用回数に制限があるものの、基本機能は無料で提供されます。さらに高度な機能やアクセスを希望するユーザー向けには、有料プランが用意されているということです。
現在、アプリの提供はアメリカ国内に限定されていますが、メタは今後、対象となる国や地域を順次拡大していく方針です。また、同社のマーク・ザッカーバーグCEOは、Mac版の「Muse」について、コンピューター上の他のアプリやファイル、カレンダー、メモ、メッセージなどと連携して動作することを明らかにしており、ユーザー自身がAIのアクセス権限を管理できると説明しています。
今月は、アメリカのアップル(Apple)も音声アシスタント「Siri」のAI機能を強化する見通しです。しかし、Siriが一部の操作を実行できるにとどまるのに対し、オープンAI(OpenAI)やアンソロピック(Anthropic)、スペースX AI(SpaceXAI)、そして今回のメタが展開するような、より自律的にタスクを遂行する本格的なエージェントシステムにはまだ至っていないと指摘されています。メタとしては、こうした競合他社に先駆けて高機能なAIエージェントを普及させ、市場での優位性を確保するねらいがあるとみられます。
