アメリカのIT大手メタ(Meta)は、新しいAI(人工知能)アシスタントアプリ「Muse」のMac版の提供を開始したと発表しました。
Mac版の「Muse」では、端末内のファイルやメッセージ、カレンダー、メモ、メールなどの標準アプリと連携し、AIが直接操作を行うことができるということです。
このアプリは、今月に入って提供が始まったモバイル版やウェブ版に続くものです。モバイル版は提供開始後、アメリカのアプリストアのランキングで急速に首位を獲得するなど、高い関心を集めています。
メタによりますと、他のプラットフォームと同様に、Mac版でもユーザーの同意に基づいてAIのアクセス権限を管理できるとしています。さらに、重要な操作を実行する前には、必ずユーザーに承認を求める仕組みになっているということです。
今回のデスクトップ版の提供は、消費者向けAIエージェントの開発競争が激化する中で行われました。IT業界では、こうしたAIエージェントが次世代のコンピューティングの主流になると見られています。この動きは、既存のアプリ業界やソフトウェアサービス事業、さらにはスマートフォンのようなハードウェアのあり方にも大きな変革をもたらす可能性があります。
現在、主要なIT各社が消費者向けの自律型AIエージェントを提供しています。テキストメッセージを通じて利用できるAIエージェントも支持を集めており、この分野で先駆けとなった「Poke」は今年7月にコグニション(Cognition)社に買収されました。また、最近テクノロジー業界で注目を集めている最新のAIアシスタント「Instinct」は、100億ドル(約1兆5500億円)の企業価値評価で新たな資金調達を進めているとされています。
当面の焦点は、どの企業が消費者市場のシェアをいち早く獲得できるかにあります。このため、「Muse」や「Instinct」は新機能の導入を急いでおり、今週には両者ともに音声通話機能の提供を始めたということです。
メタのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は、SNSの「X」でMac版の提供を発表した際、「開発チームは迅速に製品を送り出している」と述べ、開発のスピードを強調しています。
