アメリカのIT大手メタは、自律的にプログラムの作成などを行う新たなAI=人工知能のモデル「Muse Spark 1.1(ミューズ・スパーク1.1)」を公開したと発表しました。オープンAIなどの競合他社に対抗し、企業の業務自動化の需要を取り込むねらいがあるとしています。
メタが発表した「Muse Spark 1.1」は、今年4月に発表されたモデルの最新版です。会社によりますと、複数の段階を経る複雑な推論や、デジタル業務の管理、企業システムへの新たな機能の導入などを自律的に行うことができるということです。
この分野では、オープンAIやアンソロピックなどの競合他社が先行していますが、メタは価格競争力で対抗する方針です。ロイター通信によりますと、利用料金はデータの基本単位である「トークン」100万回の入力につき1.25ドル(約194円)、出力につき4.25ドル(約659円)に設定されています。これは競合他社の同等モデルとほぼ同じ水準だということです。
メタは、大規模なプログラムの移行や不具合の修正など、企業が求める高度な自動化の処理能力を強みとしてアピールしています。会社の公式ブログでは、「複数の外部アプリやサービスを連携させる計画的なタスクにおいて、極めて高い性能を発揮する」としています。
今回の発表を受け、メタのマーク・ザッカーバーグCEOは、旧ツイッターの「X」に約3年ぶりとなる投稿を行いました。この中でザッカーバーグCEOは、新モデルについて「非常に低価格で強力な性能を持つ」と評価したうえで、「間もなくさらなる発表がある」と述べ、今後新たなモデルを公開することを示唆しました。
今週はAI業界で新たな発表が相次いでいます。メタが新たな画像生成AIを発表したほか、オープンAIも最新モデルを公開するなど、開発競争が一段と激しさを増しています。
