スマートフォンやパソコンなどで広く使われている「USB-C」ケーブルについて、見た目では性能が判別しにくいという課題を解決するため、ケーブル本体に仕様を明記した製品が発売され、注目を集めています。YouTubeチャンネルが運営するオンラインストア「LTTStore」は、電力やデータ転送速度を印字した「TrueSpec」ケーブルの販売を開始したと発表しました。
USB-Cは、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど、さまざまな機器を1種類のケーブルで接続できる規格として、広く普及しています。理論上は、1本のケーブルで多くの機器を充電できるため、利便性が高いとされています。
一方で、ケーブルによって対応する電力やデータ転送速度が大きく異なるにもかかわらず、外見がほぼ同じであるため、消費者が用途に合った適切な製品を選ぶことが難しいという課題が指摘されていました。
例えば、基本的なケーブルは20ワット程度の充電にしか対応していない場合がある一方、高性能なケーブルは100ワット以上の電力供給や、毎秒40ギガビットのデータ転送、さらに映像出力にも対応しています。しかし、これらを外見だけで見分けるのは極めて困難だということです。
こうした中、「LTTStore」は、USB-Cの規格に厳格に準拠し、仕様を明確に表示した「TrueSpec」ケーブルの販売を開始したと発表しました。この製品は、パッケージだけでなく、ケーブルの両端に電力とデータ転送速度が刻印されており、利用者が性能を一目で確認できる設計となっています。
同社は、消費者の混乱を解消し、利便性を高めることを目的として、この製品を開発したとしています。ケーブル本体は厚いゴム製の被膜で覆われており、耐久性にも優れているということです。
価格は、両端がUSB-Cのケーブルが22ドル(約3400円)、片側がUSB-Aのケーブルが17ドル(約2600円)からとなっています。
USB-Cケーブルに仕様を明記する取り組みは、規格を策定する団体も推奨していますが、市場全体での普及には至っていません。今回の製品は、仕様表示を徹底した取り組みとして、今後の業界の標準化に向けた動きに影響を与える可能性もあるとみられています。
