ウェブサイト作成サービス「WordPress.com」を運営するアメリカのIT企業「オートマティック(Automattic)」は、教育現場向けに新たな無料プログラムの提供を開始したと発表しました。次世代のウェブクリエイターの育成を支援するねらいがあります。
発表されたのは「WordPress.com Education」と呼ばれる教師と学生向けのプログラムです。このプログラムでは、学生一人ひとりに独自のドメイン(「.blog」や「.art」など)が無料で提供されるほか、機能拡張のためのプラグインも利用できるということです。
最初の1年間は無料で利用でき、クレジットカードの登録などは必要ありません。これにより、ウェブサイトの構築を学ぶ授業や、ウェブ制作を取り入れたグループ学習などで、最新の技術を容易に活用できるとしています。
同社がアメリカで開かれた年次会議で明らかにしたところによりますと、今回提供される学生向けのプランは、機能が制限されたものではないということです。6ギガバイトの保存容量やデータのバックアップ機能に加えて、専門的な開発ツールも利用できるとしています。
現在、インターネット上のウェブサイトの約43%がWordPressの技術を利用しています。一方で、若い世代が初めてインターネット上で情報を発信する際、SNSを選ぶ傾向が強まっているという課題がありました。
同社としては、教育現場にWordPressを導入することで、次世代のウェブ専門家を育成する方針です。また、無料で提供することで、予算が限られている学校への普及も進めたい考えです。
無料期間の1年が終了した後は、月額2ドル(約310円)、または年額24ドル(約3,700円)で利用を継続できるということです。有料プランに移行しない場合でも、作成したデータが消去されることはなく、無料のドメインを用いた標準的な無料サイトとして維持されるとしています。
同社によりますと、これまでに世界27か国の学生5,000人を対象に試験的な導入を行いました。その結果、教育者の約89%が「学生の就業能力の向上につながった」と評価し、約82%が「起業に向けた能力が向上した」と回答したということです。
