中国のスマートフォンメーカー「Honor(オナー)」が、およそ1万1000mAh(ミリアンペアアワー)の大容量バッテリーを搭載した新型の端末を開発していることが明らかになりました。これは、韓国のサムスン電子が一般向けに販売しているスマートフォンの2倍以上の容量に当たるということです。
サムスン電子の最上位機種「Galaxy S26 Ultra」には、同社として最大規模となる5500mAhのバッテリーが搭載されています。日常的な使用には十分な容量とされていますが、負荷の大きい作業を繰り返す場合には、バッテリーの消耗が課題となっていました。
一方、海外のIT専門メディアなどの報道によりますと、オナーは現在、次期モデルに向けて1万690mAhのバッテリーのテストを行っているということです。この数値は定格容量であるため、最終的な製品発表時には、およそ1万1000mAhとして打ち出される可能性があるとしています。
オナーの新型端末は、単に容量を拡大するだけでなく、「シリコンカーボン」と呼ばれる新しい素材を採用する方針です。シリコンカーボンはエネルギーの伝達効率が高く、従来と同じサイズのバッテリーでも、より長時間の駆動が可能になるということです。同社が最近発売した「Magic V6」などの機種でもこの技術が使われており、夜遅くまで充電を必要としない性能を実現しています。
サムスン電子やアメリカのグーグルなどの大手メーカーがこうした新素材や大容量バッテリーの採用に慎重な背景には、アメリカやヨーロッパなどの市場における厳格な安全規制があるということです。これに対し、中国のメーカー各社は近年、独自の技術開発を通じてバッテリーの大容量化を積極的に推し進める戦略をとっています。
今回の新技術がオナーのどの機種に搭載されるかなど、詳細な仕様は現時点では明らかになっていません。また、実際に製品化された場合でも、安全規制が厳しいアメリカやヨーロッパの市場では販売されない公算が大きいとみられています。
