アメリカの予測市場プラットフォーム「Kalshi」は、動画配信大手「ネットフリックス」に対し、近く配信されるドキュメンタリー番組の予告編に事実と異なる内容が含まれているとして、動画の削除を求める警告書を送付したと発表しました。
警告書によりますと、Kalshiは予告編について、「名誉を毀損するものであり、捏造された資料や虚偽で誤解を招く表現が含まれている」と主張しています。
問題となっているのは、予測市場の拡大をテーマにしたドキュメンタリー番組「Instadocs: The Prediction Games」の予告編です。ネットフリックスによりますと、この番組にはKalshiや競合他社の最高経営責任者(CEO)のインタビューが収録されているということです。
予告編では、アメリカ西部ネバダ州のラスベガスで開かれたパーティーの様子が紹介されています。この中で、参加者の1人が「Kalshiで賭けるのが好きだ」と発言し、スマートフォンで5000ドル(約77万5000円)の取引画面を見せる場面が含まれています。
しかし、Kalshiは現在、裁判所の命令によりネバダ州でのサービス提供を禁じられています。Kalshi側は、映像に映っている取引画面は禁止命令が出る前の2025年5月16日に行われたものだと指摘しています。そのうえで、「ネットフリックスは、この人物が2026年7月19日にネバダ州でスポーツの勝敗予測を合法的に取引できたかのように、多くの利用者を誤解させている」としています。
Kalshiによりますと、ネットフリックスの担当者との協議の結果、7月26日に公開される本編ではこの取引画面を使用しないことで合意したということです。一方で、「映像の主張が明らかに虚偽であることを証明したにもかかわらず、ネットフリックスはアプリのトップページで配信されている予告編からの削除を不当に拒否している」と批判しています。
これに対し、ネットフリックスの広報担当者は、取引画面が2025年のものであることは認めたうえで、「映像の捏造はいっさいない」と反論しています。担当者は、「撮影は2026年7月17日にラスベガスで行われたもので、出演者が見せたのはネバダ州の裁判所命令前にあたる2025年5月の取引画面だ。特定の取引は、個人とアプリの間で行われたものにすぎない」と説明しています。
