iPhoneの背面にマグネットで装着するAI搭載の音声入力デバイス「SpeakON」について、専門家によるテスト結果が明らかになりました。このデバイスは、音声をテキスト化するだけでなく、使用するアプリに合わせて文章のトーンを自動で調整する機能を備えているということです。
「SpeakON」は、iPhoneのシステムキーボードとして機能し、本体のボタンを押すだけであらゆるアプリに直接テキストを入力できる仕組みとなっています。テストの結果、Bluetoothの接続や初期設定は非常にスムーズに行われたということです。
このデバイスの最大の特徴は「Attune」と呼ばれる機能です。ユーザーは「カジュアル」「プロフェッショナル」「フォーマル」といった設定を選択でき、仕事用のメールではフォーマルに、SNSではカジュアルになど、アプリに応じて文章のトーンを自動的に調整できるとしています。また、不要な言葉や繰り返しの表現を自動で削除し、適切な句読点を補う機能も備わっています。
さらに、自動翻訳機能も高く評価されています。日本語を含む複数の言語に対応しており、音声入力を即座に別の言語の整ったテキストに変換できるということです。
ハードウェア面では、重量が25グラムと非常に軽量であり、操作性も良好だとされています。一方で、騒音の多い環境ではマイクの集音能力に課題が残るほか、バッテリーの消耗が早いという指摘もありました。これに対し開発企業は、製品版ではバッテリー容量を拡張し、ファームウェアの更新によって消費電力の最適化を図る方針を示しています。
プライバシーとセキュリティの面では、同社は米国のセキュリティ基準である「SOC 2 Type II」および医療情報に関する「HIPAA」の認証を取得していると発表しました。ユーザーのデータは暗号化され、明示的な同意がない限りAIの学習には使用されないとしています。ただし、セキュリティ上の理由から、使用しているAIモデルの詳細は明らかにされていません。
価格設定については、本体価格が129ドル(約2万円)となっています。さらに、高度な機能の利用や文字数制限の緩和には、年額108ドル(約1万6700円)または月額12ドル(約1860円)の「Proプラン」への加入が必要となるサブスクリプション方式を採用する方針です。
今回のテストを通じて、専用デバイスによる音声操作の可能性が改めて示されました。今後、スマートフォンにおけるAIを活用した音声入力技術がどのように普及していくか、注目されるということです。
