アメリカのIT大手アップルは、人気カロリー管理アプリ「Cal AI」について、アプリ内課金や請求方法に関する複数の規約違反があったとして、アプリ配信サービス「App Store」から一時的に削除したと発表しました。現在は配信が再開されています。
アメリカのIT系メディア「TechCrunch」の報道によりますと、数日前、SNS上で「Cal AI」がApp Storeから削除されていると利用者の間で話題になっていました。このアプリは、フィットネスアプリ大手の「MyFitnessPal」によって買収されたばかりでした。なお、買収額は公表されていません。
アップルは取材に対し、アプリの一時的な削除は複数の規約違反が理由だと説明しています。具体的には、アップルが規定するアプリ内課金の仕組みを回避したことや、利用者の誤解を招くような請求画面のデザインを用いていたことなどが挙げられるということです。
「Cal AI」は、アップルの課金システムを削除し、独自の支払い画面を優先して表示していました。アップルの規約では、外部の支払い方法を導入する場合でも、アップルの課金システムと併用することが求められています。
さらに、実際の請求総額よりも1週間あたりの料金を強調して表示していたほか、自動更新に関する詳細な説明も不明瞭だったということです。アップルは、こうした手法が利用者の混乱を招く恐れがあるとして、少なくとも3つの審査ガイドラインに違反していると指摘しました。
アメリカでの訴訟を受けて、アップルはアプリ外での支払い方法に関する制限を一部緩和していますが、開発者がどのように外部決済を導入しているかについては、引き続き厳しく監視していく方針です。
なお、「Cal AI」はその後、App Storeでの配信を再開しました。現在は「ヘルスケア&フィットネス」のランキングで4位となっており、親会社である「MyFitnessPal」の主力アプリを上回る人気を集めているということです。
