アメリカのIT大手アップルで開発に携わった元エンジニアらが、小型の音楽プレーヤーに似た形状の新たなAI(人工知能)専用端末を開発したと発表しました。
アメリカのIT専門メディアによりますと、この端末を開発したのは、アップルのゴーグル型端末の開発に関わったクリス・ノレット氏とライアン・バーゴイン氏です。端末の名称は「ボタン」で、生成AIによるチャットボットを内蔵しています。本体のボタンを押すことで音声を認識し、質問に答えたり指示を実行したりするということです。回答は本体のスピーカーから音声で出力されるほか、無線通信を通じてイヤホンやスマートグラスに接続することも可能だとしています。
これまでに他社から発売されたAI搭載のウェアラブル端末をめぐっては、常にマイクが稼働していることによるプライバシーへの懸念が指摘されていました。今回開発された端末は、ボタンを押した時のみ起動するため、こうした課題に対応しているということです。
一方で、既存のスマートフォン向けのアプリではなく、なぜ専用のハードウェアが必要なのかについて、明確な理由は示されていません。開発したノレット氏は「インターネットはパソコンよりもスマートフォンで使う方が便利になったように、AIもこの専用端末で使う方が優れている」と主張していますが、具体的な利点については説明していないということです。
専門家の間では、すでに普及しているスマートフォンで十分な機能が提供できる中で、AI専用端末の存在意義を問う声も上がっています。
