広告取引所のパブマティックは、グーグルが広告技術市場を違法に独占しているとして、同社を提訴したと発表しました。ブルームバーグの報道によると、パブマティックは数十億ドル(約数千億円)の損害賠償を求めているということです。
この訴訟は、広告取引所がグーグルを提訴するのは2回目となります。今年4月、連邦判事はグーグルが広告取引所と広告サーバーを違法に独占していると判断しました。今月、違法行為によりグーグルが広告事業の一部を売却する必要があるかどうかを判断するための新たな裁判が予定されています。
パブマティックのラジーブ・ゴエルCEOは、同社の訴訟は金銭的な問題だけでなく、オンライン広告市場が適切に機能することを確保するためだとしています。
「長年にわたり、私たちがどれだけ革新しても、何かしらの障壁が私たちを阻んでいると感じていました」とゴエル氏はブルームバーグに語りました。「その障壁は私たちの技術の限界ではなく、グーグルの違法な独占だったのです。私たちが適応したり革新したりするたびに、グーグルは新たな方法で状況を不利にしてきました。」
パブマティックはウェブサイトと提携して広告を販売しており、グーグルの広告管理サービス(旧ダブルクリック)と直接競争しています。昨年のグーグルの反トラスト裁判での証言によると、同社は2011年にパブマティックを買収することを検討しましたが、最終的には広告技術プロバイダーのアドメルドを買収しました。