インターネット上で、アメリカのIT大手アップルが開発中とうわさされている折りたたみ式スマートフォン、いわゆる「iPhone Fold」の開封動画が拡散し話題となっています。しかし、映像の不自然な点などから、この動画は精巧に作られた偽物であると指摘されています。
SNS上で拡散している動画は、一見すると本物のように見え、AI=人工知能によって生成された偽物に見られる特有の不自然さがないということです。動画を共有したソフトウェア開発者のビクトル・サラレフ氏も、自身が作成したものではないとしたうえで、「偽物であると確信している」と述べています。
こうした偽の開封動画が作成される背景には、主に3つの手法が考えられるとしています。1つ目は、3Dプリンターなどを使って精巧な模型を作成する手法です。一部の地域では、流出した情報をもとに本物そっくりの模型を作る業者が存在するとされています。2つ目は、AIによる動画生成です。しかし、今回の動画は非常に品質が高く、AI特有の痕跡が見られないということです。3つ目は、専門のデザイナーが3Dの画像処理ソフトなどを使用してデジタル上で作成する手法です。
今回の動画が偽物である最大の根拠として、端末を前面から見た場合と背面から見た場合で、形状に矛盾があることが指摘されています。背面から見ると折りたたみ部分に大きな隙間があるのに対し、開いた状態の画面には隙間が見られません。また、動画の中で端末を裏返す場面が一度もないことも不自然だとされています。
こうした映像の矛盾点から、この動画は物理的な模型を使ったものではなく、高度な技術を持つクリエイターがデジタル技術を駆使して作成した可能性が高いとみられています。
