iFixitは、新型14インチM5 MacBook Proの分解を行い、修理性の向上を確認したと発表しました。これは、前年モデルと比較してハードウェアの改良が小規模であるものの、修理性に関する興味深い変更が見られるということです。
多くのレビューによれば、新型14インチM5 MacBook Proは、M4モデルと比較して性能向上が小規模であるとされています。しかし、AppleがIntelからの移行以来、年々進歩していることが反映されています。
このような背景の中、iFixitは「AppleはMacBook Proの修理性を向上させたのか?」という疑問を持ち、検証を行いました。
iFixitによると、Appleの公式修理ガイドは完璧ではないものの、分解作業をより簡単かつ安全にする手助けをしているということです。例えば、バッテリー管理システムのケーブルを最初に取り外すことで、バッテリーが接続されたままでも他の部分への電力供給を遮断し、短絡を防ぐことができます。
しかし、バッテリー交換には複数の内部コンポーネントの取り外しが必要であり、これはMacBook Proの設計における長年の批判点の一つです。iFixitは「シャーシにバッテリーを事前に取り付けて販売するのは悪い考えです」と指摘しています。
また、6セルバッテリーは72.6Whで、M4モデルの72.4Whからの小幅なアップグレードです。しかし、実際には進歩と課題の両方を示しています。
さらに、ほとんどのコンポーネントの交換にはロジックボードの取り外しが必要で、これは難しい作業です。また、画面を取り外すにはアンテナブラケットを先に外す必要があり、これは多くの小さなP2ネジを扱うため、手間がかかります。
一方で、iFixitは「バッテリーの引き出しタブをトラックパッドを取り外さずに簡単にアクセスできるようにした点は素晴らしい」と評価しています。もしAppleがバッテリーを単独の部品として提供することを決定すれば、修理が簡素化されるということです。
さらに、Appleが新型M5 MacBook Proの修理ガイドを初日に公開したことを「素晴らしい」と評価しています。これにより、どの交換部品が利用可能であるか、そしてどれだけ簡単に交換できるかを予測するのに役立ちます。
新型14インチM5 MacBook Proは、iFixitの修理性スコアで10点中4点を獲得しました。しかし、iFixitはこのバージョンで見られた修理性の進歩により、「修理可能なMacBookがもうすぐ実現する」としています。
