アメリカのAI(人工知能)開発大手「アンスロピック」と「オープンAI」は、それぞれ最新のAIモデルを同日に提供開始したと発表しました。両社はわずか1時間ほどの間に相次いで発表を行い、いずれも従来モデルから大幅なコスト削減を実現したとしています。
アンスロピックが発表した「Claude Opus 5.5(クロード・オーパス5.5)」は、計算処理の効率化により、従来の「Opus 5」と比較して運用コストを全体で約40%削減したということです。
具体的な利用料金は、100万トークンあたり入力が4ドル(約620円)、出力が20ドル(約3100円)となり、従来より20%引き下げられました。また、自律的な処理やプログラミング作業で多く発生するキャッシュ読み取りの料金は、100万トークンあたり0.20ドル(約31円)と、60%の大幅な削減を実現しています。さらに、出力速度も30%以上向上したとしています。
同社によれば、低コスト化を図りながらも性能は向上しており、自社の上位モデルやオープンAIの高性能モデル「GPT-6 Astra」を、プログラミングや知的作業などほぼすべての指標で上回っているということです。この新モデルは、現在すべてのプラットフォームで利用可能となっています。
一方、オープンAIもアンスロピックの発表から約1時間後に、コスト削減に重点を置いた新モデル「GPT-6 Sol(ソル)」および「GPT-6 Luna(ルナ)」を発表しました。
同社によれば、API(ソフトウェア同士をつなぐ仕組み)を利用した場合の100万トークンあたりの入出力コストが、従来の「GPT-5.6」シリーズと比較して約50%安価になるということです。
両モデルは、同社の最上位モデルである「Astra」の学習手法を踏襲しつつ、データ処理のインフラを改善することで低価格化を実現しました。「Luna」はコスト削減を最優先したモデルであり、「Sol」は「Luna」より高い性能を持ちながら「Astra」よりも安価に利用できるバランス型のモデルだとしています。
提供状況について、両モデルは本日から有料プランや企業・教育機関向けプランのユーザーに提供されます。また、「Luna」は無料プランなどのユーザー向けにデスクトップアプリでも提供されますが、通常のチャット機能への導入は今後進めていく方針です。
