米国のIT機器市場において、大手小売各社が秋の販売競争に向けた大規模な割引セールを一斉に開始したと発表しました。イギリスの通信機器メーカーであるナッシング(Nothing)の最新ヘッドホンが30%の割引となるほか、アメリカのIT大手グーグルのスマートフォン「Pixel 10a」が400ドル(約6万2000円)を下回る価格で販売されるということです。また、AI技術の普及を見据えた高性能パソコンの需要喚起をねらい、NVIDIA製半導体を搭載した製品も大幅な値下げが行われる方針です。
小売大手のアマゾンは、ナッシングが2026年に発売した「Headphone (a)」を、通常価格の199ドル(約3万800円)から30%引きとなる139ドル(約2万1500円)で販売すると発表しました。同社は独自のデザインと価格競争力を武器に、オーディオ市場でのシェア拡大を図る戦略をとっているということです。また、ワイヤレスイヤホン「Ear (3a)」についても、79ドル(約1万2200円)に値下げして販売するとしています。
グーグルの普及価格帯スマートフォン「Pixel 10a」についても、各社が販売を強化しています。アマゾンでは新品が424ドル(約6万5700円)で販売されているほか、家電量販大手のベストバイでは、開封済みの新古品が389.99ドル(約6万400円)と、400ドル(約6万2000円)を下回る価格で提供されているということです。さらに、最新機種「Pixel 11」向けの専用ケース「Pixelsnap」も20%の割引価格で販売されており、グーグルは周辺機器を含めた自社製品の利用圏(エコシステム)の構築を推し進める方針です。
一方、小売大手のウォルマートは、NVIDIA製の画像処理半導体(GPU)を搭載したパソコンなどを対象とした「GeForce Week」セールを開始したと発表しました。このセールでは、最新の「RTX 50」シリーズを搭載したノートパソコンやデスクトップパソコンが最大1,000ドル(約15万5000円)の割引となります。一例として、MSI製の「Vector」ゲーミングノートパソコンは、通常価格1,749ドル(約27万1100円)から350ドル(約5万4200円)引きの1,399ドル(約21万6800円)で販売されています。高度な画像処理能力を持つAI対応パソコンの普及を促すねらいがあるものとみられます。
このほか、韓国サムスン電子の折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Z Fold 8」についても、新品が250ドル(約3万8700円)引き、新古品が380ドル(約5万8900円)以上の割引となっています。サムスンは、競合他社の新製品発表に対抗し、自社製品の販売シェアを維持する構えです。また、中国の家電大手TCLのAndroidスマートフォン「NXTPAPER 70 Pro」も、通常価格330ドル(約5万1100円)から50ドル(約7700円)引きの279.98ドル(約4万3400円)に値下げされました。同製品は、目に優しい独自の表示技術を搭載しており、健康志向の消費者に向けた販売を強化するとしています。
