アメリカとオーストラリア政府は、重要鉱物プロジェクトに共同で約3千億円(約30億ドル)を投資する協定を締結したと発表しました。これにより、両国は今後6か月間でプロジェクトに資金を投入する方針です。プロジェクト全体の総額は約8千億円(約85億ドル)に上るということです。
この協定の一環として、アメリカ国防総省は、西オーストラリアにおいて年間100トンの生産能力を持つガリウム精錬所に投資する予定です。アメリカ地質調査所によれば、アメリカは現在約21トンのガリウムを輸入しており、これは国内消費の100%に相当するということです。
この動きは、中国が電子機器や電動モーターの生産に不可欠なレアアースを含む特定の鉱物の輸出を制限していることを背景にしています。ガリウムは、マイクロ波回路や青色・紫色のLEDに使用され、強力なレーザーの製造にも利用されるということです。
また、重要鉱物の協定に加え、オーストラリアは防衛スタートアップ企業アンドゥリルから約1860億円(約12億ドル)相当の自律型水中車両(AUV)を購入することに合意しました。ホワイトハウスはこの購入契約が新しいものか、9月に発表されたアンドゥリルがオーストラリア海軍にゴーストシャークAUVを提供する約1736億円(約11.2億ドル)のプログラムの一部であるかは明らかにしていません。
